あらすじ

西暦20XX年、世界は戦禍に飲み込まれた。

とある一国の内戦から全てが始まり、その勢いは止まることを知らず全国を巻き込んだ。

そんなさなか、大国が痺れを切らして終末兵器を使用した。
この出来事になぞらえて、この戦争は
終末大戦しゅうまつたいせんと名付けられた。


それから数年後、終末大戦は突如として終わりを迎えたが、その余波は終わらなかった。
異常現象いじょうげんしょうとして名を連ねるそれら現象は、人類に病をもたらし、遺伝子を書き換え、土地さえも焼き尽くした。

しかし、その異常現象の中でも人類にとって唯一の救いがあった。


玄結晶げんけっしょうと名付けられたそれは、黒く、宝石のような輝きを持つ、
特性不明だがなんにでも変化できる便利物質であった。

この物質によって人類は九死に一生を得て、この荒廃した大地で生きることができている。


そんな世界の一角に、秋津国あきつこくと呼ばれ、
月読都つくよみのみやこを首都とする都市国家が存在する。

その中で暮らす一人の少女は、とある出来事がきっかけとなり世界に身を投じることとなる——。

キャラクター紹介

Miyafuji Hitomi

宮藤 瞳 (Miyafuji Hitomi)

正体不明のハッキング技術を持つ少女。失踪した父親を追って「スサノオ機関」へと加入した。
彼女自身、自らの能力についてきちんと把握していないが、だからといって使用することを躊躇わない。
幼い頃の事故によって左腕と左目は義肢になっているが、彼女自身はその頃の記憶を失っているため覚えていない。
Izuki Rina

伊月 利奈 (Izuki Rina)

明朗快活で、共感性の高いムードメーカー。
身体能力がずば抜けて高く、戦闘においては随一の性能を発揮する。しかし、頭を使うことに関してはからっきしで、本人も少し不便だと思っている。
出生に関して不明瞭なことが多く、本人も話したがらないため謎に包まれている。
Maino Misaki

舞野 ミサキ (Maino Misaki)

かなりの情報通で、学園に関することなら何でも知っている。
機関内の人間だが、インターネットにはとことん疎い。学園内の地下で寝泊まりしている。
Uzuki Masahiko

卯月 正彦 (Uzuki Masahiko)

スサノオ機関に長らく勤めている男性。色々な部署を転々とし、現在は特殊科で主任を担っている。
周りに振り回されることが多く、苦労している。しかし、この状況を悪いとは思っておらず、楽しんでいる。
家族想いで、特殊科の二人は第二の家族のようなものだと思っている。